学会長挨拶


大会長:望月 篤
(聖マリアンナ医科大学 医学教育文化部門)
 このたび、「第30回 日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会」を開催するにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。本学会は、1997年に開催された第1回総会を起点として、気胸や嚢胞性肺疾患をはじめとする胸膜疾患領域において、臨床および研究の両面から知見を深め、診療の質の向上に貢献してまいりました。これまでの30年の歩みは、多くの諸先輩方ならびに関係者の皆様のご尽力とご支援の賜物であり、ここに改めて深く感謝申し上げます。
 節目の年を迎える本年の学術集会では、「而立を越えてー継承と飛躍の新章ー」をテーマに掲げました。この「而立」は、『論語』の「三十而立」に由来するものであり、確立された知識と経験を今一度見つめ直し、それらを次世代へと確かに継承すること、そしてそれを礎に新たな診断・治療・研究の高みを目指して挑戦を続けていくことが、我々の使命であると考えております。
 本学術集会では、気胸・嚢胞性肺疾患に関する最新の知見と実践を共有するとともに、外科・内科領域、小児・婦人科領域、画像診断、病理診断、呼吸リハビリテーションなど多様な分野の専門性を交差させ、より包括的な診療のあり方について議論を深めてまいります。また、若手医師や研究者の発表機会も積極的に設け、次世代を担う人材の育成にもつなげていきたいと考えております。
 多くの皆様にご参加いただき、有意義な議論と交流が生まれる場となることを心より願っております。今後とも、本学会へのご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。